三段壁
南紀白浜、高さ50メートル超の断崖が太平洋に落ち込む景勝地。展望台からの眺めは雄大で、崖下には熊野水軍が船を隠したと伝わる洞窟があり、エレベーターで降りて見学できる。一方でこの断崖は、その高さゆえに悲しい出来事が語られてきた場所でもあり、崖の上には思いとどまるよう呼びかける看板と電話が設置されている。 語られる噂は、夜の断崖に人影が立っていた、波音に混じって声を聞いた、展望台で強く引き込まれる感覚がした、といったもの。断崖に打ち寄せる黒潮のうねりは昼でも足がすくむ迫力で、噂と現実の危険がここでも重なっている。 昼間の三段壁は白浜観光の定番であり、洞窟内の水軍の史跡と荒波の景観は一見の価値がある。柵の内側から、南紀の海の力を安全に体感したい場所である。
詳しく見る →