旧摩耶観光ホテル
摩耶山の中腹に残る、昭和初期築の元ホテル。アール・デコ調の優美な意匠から「廃墟の女王」と呼ばれ、日本の廃墟ブームの象徴であり続けてきた建物である。ホテルとしての営業を終えたあと学生寮などを経て閉鎖され、山中に取り残されたまま朽ちていく姿が、多くの写真家と探索者を惹きつけてきた。 心霊の噂としては、窓辺に人影が見えた、ホールでピアノのような音を聞いた、といった話が語られるが、この建物の本質は怪談よりも「時が止まった美」にある。近年は文化財としての価値が認められ、国の登録有形文化財となり、保存活動による公認の見学ツアーが行われている。 無断立入は建物の損傷と事故の危険につながるため厳禁である。訪れるなら公式ツアーで。廃墟でありながら守られている、日本でも稀有な建築遺産である。
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