坪野鉱泉
魚津の山あいに残る大型の廃ホテル。昭和期に営業を終えたあと巨大な廃墟として放置され、北陸の心霊スポットの代名詞として全国に名を知られてきた。かつて肝試しに訪れた若者が行方不明になる出来事があり、その謎が長く語られ続けたことで噂は全国区になったが、後年になって発見に至り、長い捜索に一つの区切りがついている。 語られる噂は、廃ホテルの窓に人影が見えた、館内で足音や声を聞いた、訪れた後に車に異変があった、といったもの。ただし建物は倒壊の危険がある危険な廃墟であり、私有地への不法侵入も当然許されない。近年は解体・撤去に向けた動きも伝えられており、この場所の「役目」は終わりつつある。 北陸最恐と呼ばれた廃墟の名は、遠からず風景から消えるかもしれない。跡地に何が残るとしても、ここで語られた噂と、実際にあった出来事の重さは別物として記憶されるべきだろう。
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