エピソード
日光市街と中禅寺湖を結ぶ48カーブの山岳道路。上り下り合わせたカーブの数が「いろは48文字」と同じことからこの名がつき、紅葉シーズンには日本有数の渋滞名所になる。急カーブが連続する坂は古くから交通の難所であり、夜のいろは坂には噂が絶えない。
代表的なのは、カーブの外側に白い人影が立っていた、走行中にミラーを見ると後部座席に人が増えていた、前を走る車が急カーブで消えた、といった山道の定番形の噂である。第二いろは坂の途中で日光へ下ることはできない一方通行の構造も、「引き返せない道」として噂に独特の緊張感を与えてきた。実際には夜間も観光や生活の車が通る現役の国道であり、事故の多くはスピードの出しすぎによるものである。
明智平の展望台からは華厳の滝と中禅寺湖が一望でき、昼のいろは坂は日光観光のハイライトである。夜に走るなら、噂よりもまず48のカーブに集中したい。