エピソード
札幌市豊平区の住宅街の外れにある公園。明治期に軍の水道施設として造られた歴史を持ち、池の中央に立つ赤い屋根の取水塔は、当時の姿を残す貴重な近代化遺産である。昼間は野鳥観察や散策の名所として親しまれているが、夜になると一転して、札幌市内で語り継がれる心霊の噂の舞台になる。
噂は取水塔と池の周辺に集中しており、夜の水面に人影が立っていた、取水塔の窓に明かりのようなものが見えた、遊歩道で足音がついてきた、といった話が代表的である。水辺の夜霧が人影に見えることは実際にあり、体験談の一部は環境で説明がつくだろう。公園としての西岡水源池は市民の憩いの場であり、湿原の木道など見どころも多い。夜間の立ち入りは推奨されておらず、住宅地が近いことも考えれば、訪れるのは昼間にしたい場所である。