エピソード
札幌市西区、手稲山の麓にある滝。市街地から車で気軽に行ける立地ながら、札幌で心霊スポットの名を最も多く挙げられる場所の一つである。かつてこの一帯が修行の場だったと伝えられ、滝行の歴史を持つ「行場」としての性格が、噂の下地になっている。
語られるのは、駐車場で白い人影を見た、滝の音に混じって読経のような声を聞いた、夜に訪れると車の調子がおかしくなった、といった話である。夜の滝は水音が周囲の音をかき消し、暗闇と相まって感覚が狂いやすい環境であることは差し引いて考えたい。昼間は遊歩道の整った緑地で、散策の市民も訪れる普通の景勝地である。夜間は照明がなく、熊の出没情報も出る場所なので、興味本位の深夜訪問は現実的な危険の方が大きい。