エピソード
天照大神が隠れ、世界が闇に包まれたという「天岩戸」を御神体とする神社。岩戸川の渓谷を挟んだ対岸の洞窟が岩戸と伝えられ、西本宮の遥拝所から拝むことができる。川を遡った天安河原は、八百万の神々が対策を協議したと伝わる大洞窟で、いつからか参拝者が願いを込めて積んだ石が無数に連なり、この世ならぬ光景を作り出している。
神話の「世界から光が消えた場所」だけに、語られる話も独特である。天安河原で人影を見た、石積みの間から声が聞こえた、川霧の中で気配を感じた、といったものだが、無数の石積みが並ぶ河原の風景は、噂を聞くまでもなく畏怖を覚える。
高千穂観光の中心の一つで、夜神楽の里としても知られる。参拝は日中に、石積みを崩さぬよう静かに。日本神話の核心に立てる場所である。