エピソード
西郷村、阿武隈川の源流部に架かる橋。深さ50メートルほどの渓谷をまたぐアーチ橋で、新緑と紅葉の名所として知られる一方、その高さゆえに悲しい出来事が語られてきた橋でもある。県内の心霊スポットとして名前が挙がることが多く、現在は橋の架け替えを経て、転落防止の対策が施されている。
語られる噂は、夜に欄干のそばに立つ人影を見た、橋の下の渓谷から声が聞こえた、渡っている途中で急に空気が重くなった、といったもの。渓谷を抜ける風が橋の構造に当たって音を立てることがあり、それが声のように聞こえる面もあるだろう。昼間の雪割渓谷は見事な景観で、展望スペースから紅葉を眺めに訪れる人も多い。この橋の背景を考えれば、夜に訪れて騒ぐ場所ではないことは言うまでもない。渓谷美の名所として、明るい時間に訪れたい。