エピソード
千葉市若葉区、千城台の住宅街にある公園。ニュータウンの中の何気ない公園だが、この一帯の台地は歴史が古い。千葉市若葉区周辺は縄文時代の貝塚が数多く残る地域として知られ、数千年にわたって人が住み、死者を葬ってきた土地の上に、戦後の住宅地が載っている。「伝承地」としてこの公園が挙がる背景には、そうした土地の古さがある。
噂として語られるのは、夕暮れの公園で遊具が誰もいないのに動いていた、夜のベンチに座る人影を見たが目を離すと消えていた、園内で足音がついてきた、といった住宅地の公園らしい控えめな話が中心である。この種の噂は近隣の学校や子どもたちの間で語り継がれる「地元の怪談」として定着していることが多く、派手さはないが息が長い。
現地はごく普通の近隣公園であり、昼間は子どもたちの遊び場である。夜間に騒げば住宅街ゆえ即座に迷惑になるし、不審者として通報されても仕方がない。地元の怪談は地元の生活の中にあるものとして、節度を持って扱いたい場所である。